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去る金曜、土曜と山形県酒田市で私を案内して下さった方(90歳)は、カンボジアの独立運動家ソン・ゴク・タンと一時期行動をともにし、バンコクに彼を逃れさせた人なのであった。
ソン・ゴク・タンはその後、日本に行っている。それももう70年前のこと。かつての20歳の若者は、柔和に笑って私にあれこれ話して下さった。
白鳥が飛来した酒田に吹く風は冷たく、空は鉛色だった。
話に興が乗ってくると、その方の口調には東北弁が強く出て来て、私も興奮した。
70年。しかしその時間を、一瞬のうちに私はまたぐ思いだった。
ソン・ゴク・タンはその後、日本に行っている。それももう70年前のこと。かつての20歳の若者は、柔和に笑って私にあれこれ話して下さった。
白鳥が飛来した酒田に吹く風は冷たく、空は鉛色だった。
話に興が乗ってくると、その方の口調には東北弁が強く出て来て、私も興奮した。
70年。しかしその時間を、一瞬のうちに私はまたぐ思いだった。
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by tamaikoakihiro
| 2012-11-26 23:10
| 東亜経済調査局附属研究所
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『戦艦武蔵ノート』(吉村昭・図書出版)を読む。禁欲的に過ぎるのではと思える取材姿勢は、いつも感じるところだけれども、そもそも『戦艦武蔵』という記録小説の記録(ノンフィクション)が成立するという点に驚きを覚える。
それくらい読むに退屈しない、というか興奮の続く一冊だ。
常に読者を念頭に書こう努めていることなど、作品自体には書き込まれなかったことども興味深く、こんな時間まで読んでいた。
それくらい読むに退屈しない、というか興奮の続く一冊だ。
常に読者を念頭に書こう努めていることなど、作品自体には書き込まれなかったことども興味深く、こんな時間まで読んでいた。
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by tamaikoakihiro
| 2012-11-21 02:58
| 雑感
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