大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

『軍国日本の興亡』(猪木正道・中公新書)

『軍国日本の興亡』(猪木正道・中公新書)を読んでいる。

冒頭がすごく面白かったのだけれども、全体も、もちろん面白い。

新書が面白い、というのはいいことだなあ。というか書いている人が、すごいのだなあ。

以下、まったく知らなかったこと。

――陸軍では「一天、二表、三敬礼、四馬鹿」が昇進に役立つといわれていた。一天は陸軍大学卒を示す天保銭に似た徽章を意味し、表は図表などを器用に作成する能力を指し、三敬礼は厳正な敬礼が上官を喜ばせたことをいい、四馬鹿は上官の感情を害したり誇りを傷つけたりすることをいわず、愚直に徹すれば昇進の機会に恵まれることを指す。――

二番目の「二表」が興味深い。今風にいうと、PowerPointやExcelを使いこなせる能力になるのだろうか、な。

次の一節も。

――思うに、日本の陸軍には日露戦争に勝利した頃から、将軍はほとんどすべて大山元帥気取りとなり、万事を幕僚に任せるという弊風が顕著となった。――

辛辣だけれども、しかし、いわゆる左翼的なステレオタイプに流れて批判するのではない、強さを感じるのだなあ。

[PR]
by tamaikoakihiro | 2018-03-25 19:54 | 雑感 | Comments(0)