大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

70年前の名簿

1948年にサイゴンで起こされた書類を見ていたら、墨塗り(マスキング)されて名前はわからないが、この人だろうとわかる人の横に「精神病」と書かれていた。

一方的にも思える裁判で次々と極刑を科される同胞を見続けていたら、次は俺もかと、気持ちは沈んだだろう。沈むだけでなく、もうこの世の人として、居続けることを拒む気持ちも起こっただろう。

「精神病」と書かれたその人の、その後は、『世紀の遺書』などで確認できる。サイゴンで、亡くなった。じつに痛ましいことだと思う。下級の将兵に、どこまで責任を負わせたのかといぶかる気持ちがわく。

現在、ホーチミン市と名前を変え、殷賑をきわめる街を、この夏、10年ぶりにうろうろしたけれども、たえず、70年前の日本人の面持ちを探る思いがあった。

しかしそうしたものも日に日に失われる。
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写真はベトナム人の政治犯の房を再現したもの。日本人の戦犯も往時、足枷をはめられていたというから、同じようなものだろう。


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by tamaikoakihiro | 2017-11-03 02:11 | 戦犯裁判 | Comments(0)