大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro
陸軍航空士官学校に学んだ方に話を伺う機会を得た。東京陸軍幼年学校を経て予科士官学校、航空士官学校と進まれた方で、敗戦時、満洲で訓練中だったそうである。

航空士官学校は、私の身近にあったものなのだが、ほとんど無知である。「入間基地」として知っていたところに、あったことを、大人になって、それもだいぶしてから知った。それに隣接する稲荷山公園は幼少時、親に連れられて遊びに出かけたはずなのである。

かつて占領軍が使っていたと聞く、洋風の家屋というか小屋のようなものが、いくらか公園の中には残っていた。

米軍ハウスなどといって、近隣に残っている占領軍の建物を住まいとする人もいるらしいが、詳しくは知らない。

私は占領より前の時代のことにもちろん関心が会って、その方に会った。

幼年学校、陸士の教育、昭和天皇のこと、切腹のことなど、あれこれととりとめもなく伺ってしまった。淡々とお話をされる方で、無知無学の私には本当にありがたいことだった。
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# by tamaikoakihiro | 2016-11-16 23:59 | 作家 | Comments(0)

落ちこぼれる

飯尾憲士の短編「魂たちへ」を読んだ。特攻にまつわる作品である。

印象的な一節があった。「落ちこぼれるのは、大変むずかしいことです。それに又、溢れ出るもののない人間は、落ちこぼれることなどできません」

飯尾憲士自身、敗戦後に入学した熊本の第五高等学校では落ちこぼれて、ぎりぎりの成績で卒業した旨、別の作品で書いていた。小説だったかもしれないから、こしらえているところがあるのかもしれない。
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でもだいたい事実だろうと思う。

第三高等学校を中退した古山高麗雄もまた、飯尾が書いたような、溢れ出るものがあったのだろうかと思う。

二人に共通するのは、朝鮮半島である。古山は朝鮮新義州の生まれ。飯尾の父は朝鮮半島から日本内地に来たという。飯尾は自らを「混血児」とどこかに書いていた。

むずかしいことを、まったくできなかった自分のことを、思う。

できなかったことをしてきた人には、やはり憧れる。
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# by tamaikoakihiro | 2016-10-28 00:08 | 作家 | Comments(0)
飯尾憲士の作品を読んでいる。本日読了したのは『開聞岳』(集英社)。
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特攻隊員の中にいた朝鮮出身者たちのことを追った作品である。執拗な、といった言葉が、その取材姿勢にはふさわしいようにも思えるけれども、とにかく『自決 森近衛師団長斬殺事件』(光人社)を読んで以来、気になっていた作家だから、読めてよかった。

飯尾憲士自身は、父親が朝鮮半島出身で日本に渡った人で、母親は日本人だったそうである。

そういう自分の血に偏執して、というと言葉が不適切かもしれないが、作品を書き続けた人の生涯を想像する。何に執念を向けることの必要もなく、生活するわが身ゆえのことなのだろうな、と思う。
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# by tamaikoakihiro | 2016-10-07 05:15 | 雑感 | Comments(0)

大分、国東半島

この前、大分県に行ってきた。初日は雨だったけれども、午後から晴れて、美しい風景を見られた。

BC級戦犯のことで教えて下さる方々いらっしゃるので、ご厚意に甘えて訪ねたのだった。
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20年ほど前、まだ学生だったとき、九州を自転車で野宿しながらほぼ一周した。大分県では、国東半島の石仏を見た。浜辺で野宿しようとしたとき、近所の若いお兄さんが話しかけてくれて、パンやアイスをくれた。

いい思い出しかない。旅行者だから当然だろうけれども。

このあたり、来ただろうな、と思う場所も通った。案内して下さった方の車の助手席から緑の風景を見て、懐かしかった。
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あの頃は、やることがないから無暗に自転車に乗っていたのだと思う。友人も一人か二人しかおらず、親しもうとする努力もたいしてしていなかった。
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20年たって、無暗なところはあまり変わらないけれども、自分を助けてくれる人の存在を得られるようになったことは、大きな違いだと思っている。

時間はかかるけれども、そういうものなのだろうなあ。
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# by tamaikoakihiro | 2016-09-19 04:01 | 戦犯裁判 | Comments(0)

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月刊「文藝春秋」16年10月号の広告が、先週、とっている「日本経済新聞」の朝刊に載っていた。
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おお、拙稿のタイトルも出ている、と喜び、撮影した。

その後、お世話になった方々にお礼状を急ぎ書いて投函する。読んで下さっていると嬉しいのだけれども。

満洲の企画はもちろん、今回の号では、「マラソン円谷 悲劇の謎が解けた」(松下茂典)を面白く読んだ。
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# by tamaikoakihiro | 2016-09-12 22:53 | 満鉄 | Comments(0)