大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

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新宿、墓参

新宿のはずれにある寺に墓参のために出かけた。
小説家、古山高麗雄のお墓がある。
初めて訪ねたのは2013年の夏頃だったと思う。

事務所で場所を訪ねると、寺の人が丁寧に戒名とともに場所(番号)を紙に
書いてくれた。

持参していた煙草を二箱、供えた記憶がある。
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(写真は以前に撮影したもの)
本日は古山の遺族の方とともに墓参できた。

敗戦から70年である。

毎年八月には戦争を回顧するテレビ番組が
延々と流されることに、古山は嫌気を示していた。

それはそうだろうなあと思う。

あれほどの大事件のことを、1年のうち、数日間だけ
思い出させようというのだから、乱暴なのじゃないかな。

ずっと考え続けたって、いいわけだ。

戦場を経験した人の多くが、年中、思い出し、思い出させられていた
のじゃないかな、と想像する。

以前も書いたけれども、旧帝大の教授まで務めた
方が、八月の戦争関連の番組は一切見ない、と
断言するのを聞いたことがある。

表情には苦々しいものがあった。

私が訪ねて行くまで、家族や身近な人(戦友は除く)に
戦争体験を話したことはまったくなかったと仰っていた。

その方は、師範学校を出て訓導をしているときに
応召、中国で幹部候補生として教育を受け、
将校になった。

それから仏印に移り、敗戦を迎えた。

そうだ、あの方は中原会戦の経験も話して下さったのだった。
凄惨な光景だったようだ。

私に戦争の記憶はもちろん一切ない。
興味があってこれまで人に話を聞かせて貰った。

そういった折のことは、年中思い出す。八月のこの日はだから、
むしろ考えないなあ、と思う。
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by tamaikoakihiro | 2015-08-15 19:32 | 作家 | Comments(0)

ガダルカナル戦詩集

『文學界』の9月号に拙稿が掲載された。

載せて貰っていいのかしらと、いつでもどこでも
思うことを、また思った。
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*右側の本は『ガダルカナル戦記』(亀井宏・光文社)。この本は
間違いなくのちの時代に残る内容だと思う。

『ガダルカナル戦詩集』のことは、古山高麗雄の作品で知ったのだった。

古山と『ガダルカナル戦詩集』の作者、吉田嘉七は
同じ第二師団司令部の所属なのだった。

吉田の方は、戦中から詩を書いて、しかもそれが
発表されていた。古山も詩らしきものを、雲南の戦場で
冷たい雨に打たれながら書いていたらしい。

「戦場からの手紙」というエッセイで、古山がそのことを
書いていた、な。

二人は戦中、面識がなかったらしい。古山の方が
詩を書く下士官である吉田のことを、聞き知っていたらしい。

戦後、古山が芥川賞を受けて以後、付き合いが生じたようである。

しかしそれよりかなり前に、同じ雑誌に二人は
小説を発表していたのだった。

そんな縁についても、『文學界』では触れてみた。
詩はもちろんなのだが、詩人と小説家が二人、軍隊で縁を持っていたという
ことに、感銘を受けた記憶がある(10年ほど前に)。
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by tamaikoakihiro | 2015-08-07 21:58 | 作家 | Comments(0)