大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

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フランス領インドシナ

日韓併合100年ということで、「談話」というものが出されるようだ。その経緯や意図など、詳しいことは、私は何も知らない。左右両翼からいろいろな意見があるように見える。

フランス領インドシナという植民地が、現在のベトナム、カンボジア、ラオスを覆っていた。

その植民地支配について、フランスは謝罪をしたことがないという話を、誰かがしていた。これも確認はしていないからよくわからない。

いずれにしても多くの植民地がアジアから消えて65年である。

植民地の実際を知る人の声は、もうほとんど、肉声で聞けないのだろう。
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by tamaikoakihiro | 2010-08-06 15:46 | 雑感 | Comments(0)

大川周明と稲嶺一郎

『世界を舞台に 稲嶺一郎回顧録』(沖縄タイムス社)を読んでいる。大川と、戦後政界に進出した著者の関係がわかって興味深い。

稲嶺一郎は、県知事となった稲嶺恵一の父と紹介すれば分かりやすいだろうか。

彼は満鉄のバンコク事務所長として戦時中、南方にいた。彼のもとに東亜経済調査局附属研究所、通称大川塾の卒業生が多く集まった。

そういった交流の一端を知るだけでも本当に、面白い。
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by tamaikoakihiro | 2010-08-04 13:34 | 東亜経済調査局附属研究所 | Comments(0)
ベトナム・ホーチミン市(旧サイゴン)に住んでいた折、古山高麗雄が収監されていた「サイゴン中央刑務所」跡地と「チーホア監獄」をよく訪ねた。

古山はまず後者に収監され、次に前者に移送されたのだと記憶する。

後者「チーホア監獄」は現存し、今も刑務所として機能している。フランスがつくった立派な煉瓦造りである。

前者「サイゴン中央刑務所」はいま図書館が建っていた。

これらの刑務所で送った日常を描いたのが「プレオー8の夜明け」であり、芥川賞受賞作である。

内容ももちろんだが、古山の音に対する鋭敏な書き方に何度も魅せられる思いがする。

朝、馬車が刑務所の外を通るところの音、収監されている日本人たちがたてる生活の音(うがい、脱糞)など、音が言葉で描出されている。

そのためか、刑務所暮らしという、そして処刑もありうるという陰惨な日常が、それこそ変哲のない市井の日常に思えてくるから不思議だ。

古山が亡くなったのは2002年。もう8年前だ。当時、私はこの作家のことを知らなかった。

大東亜戦争を知るようになってから、作品を読んだ。

かの戦争を賛美したり排撃したりという極端な姿勢を嫌う人であったようだ。
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by tamaikoakihiro | 2010-08-03 05:35 | 雑感 | Comments(0)

寥々たる

古山高麗雄という芥川賞作家が、昭和後期の頃の作品だったか、「日露戦争を知る人の数は寥々たるもので、いずれゼロになるのだろう」という主旨のことを書いていた。

今や、それが大東亜戦争に及ぶ時代である。

私の問題意識は、戦後生まれが過半数を超えた年(1976年)に生まれたことによって強く縛られているが、戦後生まれという概念自体が、そろそろ意味をなさなくなるのかもしれない。
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by tamaikoakihiro | 2010-08-02 05:58 | 雑感 | Comments(0)

大東亜戦争を知る人たち

モノクロの写真からカラーのイメージを膨らませるのは、大変だ。

毎日新聞社が今から30年ほど前に出していた『一億人の昭和史』という、今でいうムックのような本がある。

その中で、大東亜戦争に限って5分冊にしているものがあり、これのうち仏印進駐の頃のものを読んでいた。自分が住んでいたサイゴンや短期旅行で出かけたブンタウ(当時はキャプサンジャック)などに、日本軍の将兵の姿を見るのは、何となく不思議な気持ちにさせられる。

※そういえばブンタウで老女に「ジョートー」と言われたことを思い出す。将兵とカタコトでしゃべった記憶があるのだろう。

それらの写真はすべてモノクロである。しかし自分がかなりの頻度をもって接した土地を背景としているだけに、南方の濃い緑や青い空が自在に塗ることができ、そのお陰でカラフルになる。

主人公たる将兵は、ほとんどが若く、色づけしてみれば、今の時代の高校生くらいに見えることだろうと思う。

そういう人たちも、今存命ならば90歳前後である。

日本から、戦争を知る人が、そして戦争で外地に出た人は、もう何人もいない、という時代になっている。

南洋学院や東亜経済調査局附属研究所(大川塾)を縁として、その人たちに会えたことは、私にとって大きな意味をこれからも持つだろう。
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by tamaikoakihiro | 2010-08-01 17:38 | 雑感 | Comments(0)