大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

国運、当時の青年、大東亜戦争

大東亜戦争開戦の日が、今年も過ぎた。七六年前、国運を賭して、としばしばいわれる戦争が、始まった。

毎年思うことは、南方に渡っていた大川周明の弟子の人たちのことである。

何人かに往時のことを教えてもらった。バンコクにいた人、サイゴンにいた人……

貴重な写真を見せてもらった。すべて忘れえぬことだと思う。会津出身のある方は、話を決して誇大にすることなく、淡々とサイゴンで迎えた戦争のことを話してくださったのだ。

私は、いま私がこのように安逸に暮らす所以のひとつであるに違いない大戦争のことを、体験せずして、体験したわけだ。

バンコクから、オンサン将軍(アウンサンスーチーの父)らが参加したビルマ独立義勇軍に加わった人もいた。大尉にいきなり任ぜられて、将校は帯剣が必要だからということか、慌てて街中で刀を買い求めたと回顧した方がいた。
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(写真は、サイゴン中心から少し離れた華僑の町。2005年撮影)

謀略企業のように語られることの多い、昭和通商に入ってシンガポールを目指した方がいた。

寒い寒い日に、暑い南方の若者のことを、思った。他人を想像する、とは古山高麗雄がしばしば語ったことだけれども、そういうことは、口にするのは簡単で、だが容易ではない。

思っても、書かなければ意味がないからである。
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(写真は古山高麗雄の父の郷里、七ヶ宿町)

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by tamaikoakihiro | 2017-12-09 20:14 | 東亜経済調査局附属研究所 | Comments(0)