「終戦記念日」という言い方がある。
八月十五日のことである。敗戦といわず、終戦と言うことに違和感を覚える人は、ある程度、いるようだ。
小説家の古山高麗雄は、違和感をどこかで書いていたと記憶する。近くでは車谷長吉も書いていたなと思う。
そして「記念日」。記念日というと、何かおめでたいことに使われそうである。「結婚記念日」とか。
すると、敗戦は、喜ぶべきことだったのだろうかと思ったりする。(あの戦争にもし勝っていたら、浮かぶ瀬は無かったと、古山が対談で語っていた)
(写真は十年以上前、ベトナムで撮影したもの)