『戦争小説家 古山高麗雄伝』(平凡社)
2015年 07月 31日
装丁は「斬新な感じ」といったようなとを、編集者のKさんから伺っていた。
書き文字というのだろうか、印象的な書体で
全体の美しさに感銘を受ける。
Amazonにも書影が出ていた。
http://www.amazon.co.jp/dp/4582836933
いろいろな方の助けを得て書けたものだから、
ありがたいな、と思う。
10年ほど前、戦時中の南方、とりわけ仏印に関して
取材を始めたころ、お目にかかった方が、こんなことを
言っていた。
「古山高麗雄という人にも、もし生きていたらぜひ
会ってみたかったよね」
その方も戦時中、仏印のサイゴンにいらしたのだけれども、
おそらく兵士として仏印を見た作家の記憶を聞きたかった
ということなのだろう。
その方の友人は、編集者として古山に戦後、接していたと
聞いて、その友人の方にも会いに行ったことがある。
いろいろ思い出す。本というのは、いろいろなことが
あって、出来上がるものなのだろうなあと、凡庸な
ことを、思う。
配本は8月5日。古山の誕生日の前日なのだった。