大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

ルナアル日記

一つの結果を手に入れるためにも、私はじっくり仕事をし、
しっかり自分を支え、そして辛抱強くやらなければならない――『ルナアル日記』

作家の古山高麗雄は、劇作家の岸田國士から若いとき
(といっても戦後)にルナアル日記の全七巻を貰い受けたという。

古山がその後、折に触れて読み込んだのではないかと思うのだが、
作家としての彼を支えたと推測したくなる言葉に出合う。
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一つの結果を……もその一つ。戦争三部作を書き上げるために
費やした二〇年近い年月を考えれば、である。

「一つの結果を……」の前には、こう書いてある。

「私は何を書いても、霊感を以て天才的に書くことはできない」

古山は一気呵成に書くタイプではなかったと思うし、
「書いては消し」に近い執筆スタイルであったことは、
自分でも書いている。

「辛抱強く」というのは、なるほど、結果を手に入れるよい方法なのだろうなあ。
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by tamaikoakihiro | 2015-05-16 12:20 | 作家 | Comments(0)