大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

不公平というのは甘受するしかない(古山高麗雄)

「不公平というのは甘受するしかない」――戦犯にさせられて、
仏領インドシナに留め置かれた古山高麗雄の言葉には、
実感に支えられた諦観と優しさがあって、いいな、と思う。

この言葉は、対談「戦争は悲惨なだけじゃない」で語られている。

「不公平、不平等の中で人間が何を考えるか、どう生きるかを追求するのが私には面白い」

そうなのだなあ、不公平や不平等をこぼしたり、糾弾したって、
それは当たり前の「正義」だし、面白くはない。

正義を絶叫すればするほど、見えなくなるものが、たぶんたくさんあるのだと思う。

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(古山が最初、収監されていたチーホア監獄。獄中から鉄道が
見えたと書いてあった。サイゴン中央駅を出た汽車が、
いまのサイゴン駅のあたりからカーブして行くのが見えた
のだろう、と想像する)

古山の言葉を読み返すと、いつも、「マウンドにけちつけたって
しゃーない」という野球をやっていた頃の、自分なりの言葉も考える。

ま、自分以外の人間に、文句つけたって、あんまり面白くはないのだなあ。
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(同じく古山が入っていたサイゴン中央刑務所跡地に建っていた建物。
今はどうなっているのかな)
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by tamaikoakihiro | 2015-04-12 01:15 | 作家 | Comments(0)