大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

旧制中学

高校で野球をやっていたころ、OBで、その学校が旧制中学であった時代に活躍された方が練習を見に来ることがあった。20年ほど前のことである。80歳くらいにお見受けした。

その方は卒業後、草創期の職業野球に進まれたと聞いた。東京セネタースに在籍されたのだったか。あの旧制中学からは二人、職業野球の選手が生まれたのであった。立派な「野球部史」を図書館で見つけ、読んだ記憶もある。

当時は戦前のことになんてまるで興味がなかったから、いろいろ聞いたり知ったりしたこともほとんど忘れてしまった。

あの方の話では、極寒の中、練習をして、そのあと飲ませて貰った紅茶がうまかった、という挿話をなぜか、よく覚えている。

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戦後、その方は母校(私の母校でもあるんだが)の監督として、昭和30年代に甲子園に導いている。部室のロッカーにほこりを被って甲子園でのスコアブックが残っていた。対戦相手は九州の名門・鎮西とあったと記憶する。(写真は内容に無関係の、仙台・榴ヶ岡公園)

ああ、そうだ、そのスコアブックを見つけたとき結構な興奮を覚えたのであった。でもそこから歴史を掘り下げたいとか、そんな気持ちを持たず、ただ興奮したのであった。

自分の性向なんて、10代では、うまいこと、定義づけられないんだなあ。

それから10年後、戦争の時代を調べ始めたとき、お目にかかった一人は、母校を旧制中学時代に卒業された方なのであった。

以上のようなことを思い出したのは、『幻の甲子園 戦時下の球児たち』(早坂隆・文春文庫)を読み出したからだろう。

どれくらい貴重な機会を自分はこれまで見逃してきたのか、と感じる。率直に、自分の疑問や感興を伝えていれば、誰かが教えてくれたはずだろうなあ。

そろそろ甲子園の予選が始まるなあとも思う。ベンチでふてくされていた自分を思い出すと、何とも恥ずかしい。
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by tamaikoakihiro | 2014-07-06 10:08 | 雑感 | Comments(0)