大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

旧正月、サイゴン、ベトナム

「己のなすことを愛せ」とかいうセリフを、何だったか、イタリアの青春映画の中で聞いて、いたく感動した覚えがある。それを言ったのは老人だったなあ。

タイトルは、思い出した、『ニューシネマパラダイス』だった。

己のなすこと、なんて大仰な感じがしてしまうものの、そうだ、サイゴンの旧正月は美しかったし、それを感じて歩くのは、確かに楽しかった(愛していたかどうかはわからない)。

花々が公園や市場に溢れ、日本の早春の光に似た空の明るさがこの時期から感じられるようになるのだった。三カ月もすれば曇天がちな雨季に入るのだ。

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代表的な花の名前は、「ホアマイ」だったなあ。

その頃、親しくしてくれていたベトナムの友人は、新年を郷里で迎えたらしい。南部の小さな街である。近くにはベトナム戦争の激戦地の一つ、ビンジアという場所がある。確か米軍部隊が解放戦線に結構な打撃を与えられた場所と記憶する(違うかもしれない)。

友人はあの年、そのビンジアが近い実家に招いてくれて、二泊、させてもらった。大晦日の日にサイゴンを発ったような気がする。友人の実家の裏にはコショウ畑があった。生で齧るとうまかった。

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サイゴンを出た日は薄ら寒かったけれども、次第に暑くなって、正月の日にはサトウキビジュースをたくさん飲みたくなるくらい、暑かった。友人宅でスイカもご馳走になった。

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旧正月(テト)、おめでとうございます。

チャットで話しかけると、当時と変わらない調子で、いくらかふざけて「よう、お前!!」とベトナム語で応じてくれる友人に、よい年が始まることを、ちょっと祈る。
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そうして本を読み出すと、カバー裏から、あのとき友人の導きで買った、宝くじが出てきた。当たっていたかどうかは確認しなかった。

でもまあ、八年後に、いい思いをさせてくれるのだから、当たりとしておこう。
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by tamaikoakihiro | 2014-02-01 05:36 | 雑感 | Comments(0)