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69年目の開戦

今日は大東亜戦争開戦の日。未明までかかってある方に読んでもらうための草稿2章を仕上げていた。終わる頃、ちょうど自分の書いている事柄の時間帯とほぼ重なっていることに気づく。マレー半島に殺到する部隊の先遣隊にいた大川塾生がいる。上陸を迎え入れる町にいた者もいる。

南方作戦開始の朝、マレー半島東岸は、前夜の雨風が収まり、月に明るく照らされていたという。波の音に自らの足音を忍ばせようとしていた若者の姿を思い浮かべる。あるいはにわかに殺気立つ現地公館の慌ただしさを。

大川塾とは東亜経済調査局附属研究所のことである。大川周明が率いた。その教え子たちは、「10年は命令のままに働くもの」という師の意図にたがわず、国の大きな転換点で働いた。

その活動は必ずしも年表の上で目立つものではないが、彼らの働きなくしてマレー作戦の成功はおぼつかなかったと思う。

そんな想像などを、未明にしていた。

この日に草稿2章が仕上がったのも、何かの巡り合わせなのだと感じる。古山高麗雄流にいえば「運」というやつだろうか……
by tamaikoakihiro | 2010-12-08 08:15 | 東亜経済調査局附属研究所 | Comments(0)

大東亜戦争と南方物語


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