大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

大東亜戦争を知る人たち

モノクロの写真からカラーのイメージを膨らませるのは、大変だ。

毎日新聞社が今から30年ほど前に出していた『一億人の昭和史』という、今でいうムックのような本がある。

その中で、大東亜戦争に限って5分冊にしているものがあり、これのうち仏印進駐の頃のものを読んでいた。自分が住んでいたサイゴンや短期旅行で出かけたブンタウ(当時はキャプサンジャック)などに、日本軍の将兵の姿を見るのは、何となく不思議な気持ちにさせられる。

※そういえばブンタウで老女に「ジョートー」と言われたことを思い出す。将兵とカタコトでしゃべった記憶があるのだろう。

それらの写真はすべてモノクロである。しかし自分がかなりの頻度をもって接した土地を背景としているだけに、南方の濃い緑や青い空が自在に塗ることができ、そのお陰でカラフルになる。

主人公たる将兵は、ほとんどが若く、色づけしてみれば、今の時代の高校生くらいに見えることだろうと思う。

そういう人たちも、今存命ならば90歳前後である。

日本から、戦争を知る人が、そして戦争で外地に出た人は、もう何人もいない、という時代になっている。

南洋学院や東亜経済調査局附属研究所(大川塾)を縁として、その人たちに会えたことは、私にとって大きな意味をこれからも持つだろう。
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by tamaikoakihiro | 2010-08-01 17:38 | 雑感 | Comments(0)