靖国神社
2010年 07月 20日
そろそろその時期が近いから、いろいろと思うことがある。最近は、戦中世代が減り、遺族だけの参拝も多いようだ。戦争に行った方に靖国神社のことを聞いたことは、思い出す限り、あまりない。
そもそも8月15日のことを、感慨深く思う人は、少なかったように感じている。
ある方は、「あの日が近くなると、テレビで特集番組をやるでしょう? あれがいやでね、見たいと思ったことがない」と話してくれた。
自分たちの経験に拘わる映像が、ある特定のイデオロギーや思想のもとに編集されたり再構成されたりしていることに、違和感を覚えているようであった。
その方には2004年に初めて会い、08年に再び会った。
大陸での思い出すのも嫌な経験を、「家族にも話したことはなかったんです」と静かに語られたのが印象的だった。
自分の経験でないことを、語ることは、本当に難しいことなのだと思う。