大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

可遇不可求

穂積五一のことを勉強していて「可遇不可求」という言葉に出会った。

台湾からの留学生で、穂積の薫陶を受けた人の文章の中にあった。

「世の中には強いて求めると達せられず、むしろ出遭いの方が上善の場合がすくなくない」

そういった意味だという。

雑誌「東京人」(都市出版)での東亜経済調査局附属研究所(大川塾)に関する連載が、今月発売される号で終了する。

最初に企画を受け取ってくださった副編集長のTさんにはただ御礼を申し上げるほかない。

ではこのありがたい場は求めて得られたのか。考えてみれば、求めて達せられた話ではなかったような気がする。

「可遇不可求」のようなのである。

企画は、もとはといえば、ベトナム在住時に同じアパートに住んでいたカメラマンOさんがTさんと知り合いだったことに始まる。

そしてOさんと知り合ったのは、私の最も身近な人間が紹介してくれたからなのであった。

そのころから大川塾のことは気になっていて、書いてみたい、発表する場を得たいと思ったが、実現の方途は持ち合わせていなかった。

それが「出遭い」から幸運にもある形で達成された。

上善につながったということだろうか。

「東京とあまり関係ないからなあ」とためらいながら企画書と草稿をお送りすると、受け取ってもらえたのだった。

私は前掲の言葉を誤って理解しているかもしれない。しかし私なりに、その言葉の深さを感じずにはいられない。
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by tamaikoakihiro | 2010-07-01 18:38 | 至軒寮 | Comments(0)