大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

大南公司(戦前)OBの方からの手紙

前回、「独立支援商社」、大南公司について書いた。

そこに東亜経済調査局附属研究所の卒業生(大川塾生)が多数入社したことも書いた。

それが何かの力になったのか、昨日、自宅に大川塾二期生の方から手紙が到着した。

こちらの雑誌をお送りしていたこともあったのだろう。

手紙の主は、戦前の大南公司に務め、カンボジアや安南(現在のベトナム中部)で活躍した方である。

その方の活動は――

カンボジアではソン・ゴク・タンという、フランス官憲に目をつけられていた独立運動家のタイ脱出を支援した。

安南では明号作戦に先立ち、フランス側の情報収集や独立運動家との連携を図った。ともに活動したのは、陸軍中野学校卒業生だった。

などなど、この方のことを書けば、カンボジア、ベトナムの水面下での独立運動史を克明に辿ることになる。

お便りの中に「嫌悪感」という言葉があった。

日本・日本軍が、自国の勝利を最優先して、独立運動を二義的に見ていることに対し、そういう気持ちを抱いたそうだ。

「日本人だからといって威張ってはいけない」と、大川周明は大川塾生たちに言っていたという。

そんな教育の一端を垣間見させてもらえるのが、「嫌悪感」という言葉なのであった。
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by tamaikoakihiro | 2010-06-16 07:54 | 東亜経済調査局附属研究所 | Comments(0)