大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

アジア主義について

引き続き、中野雅夫の本を読んでいる。現在は、『五・一五事件 消された真実』(講談社)である。

その中で、「犬養毅と辛亥革命」という章から一節を引く。

「孫文には犬養や頭山のほか、宮崎寅蔵、竜介親子、萱野長知ら実に多数の、今日では右翼とよばれる、当時では浪人と称した人たちがその生涯と資財を傾けて支援した。それは、孫文の大アジア主義に共鳴したこともあろうが、日本と中国は“友好”というようななまやさしいものではなく、がっちりと腕を組まなければ、アジアの将来も民族の未来もありえないことを看破していたからでもあろう」

アジア主義というと、日本が覇権をアジアに確立するための一方便のように受け取られることが多いのだろう。

しかし中野雅夫の書き方は違うのである。日本が欧米列強の隷属しかねない時代、それを拒むためには、日本単独ではなく、アジアの諸民族が、いわば大同団結する必要があるとの認識が存在したのだろう。

そんなことを、アジアに独立国が普通にある時代の私はぼんやり考える。

おそらく大川周明も、中野雅夫が言うような認識を、東亜経済調査局附属研究所(大川塾)で、若者たちに伝えようとしたのだろう。
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by tamaikoakihiro | 2010-05-13 22:04 | 東亜経済調査局附属研究所 | Comments(0)