「材を取る」ということ
2010年 05月 09日
ある物事や事件から作品・記事などの材料を取ること。
[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]
人に話を聞かせてもらうことも、もちろんその一つだろう。
相手から了解を得ること。これが最初の関門になる。
先日東亜経済調査局附属研究所の卒業生の方に、手紙で
取材を申し込んだ。その方の手記は、同窓会報で読んでいた。
手記を一冊の本に私家版としてまとめたことも知っていた。
私家版だから、私はある方のところで見ただけで
入手はしていない。
結果は「手記に書いたこと以外は何もないので」とお断りを頂戴した。
むずかしい、と思った。
私の書いた短い記事を読み、もしかすると、その方向性や書き方に
不満を抱いていらしたのかもしれない。
そんなことを思うと、人と会うこと、そしてその結果を文章にまとめることの
難しさに至り、考えが尽きなくなる。