大東亜戦争と南方物語


by tamaikoakihiro

歴史と証言者

先日、東亜経済調査局附属研究所(大川塾)五期生の方を、世田谷のご自宅に訪ねた。

いつお目にかかっても気さくにお話下さる方である。

その方は戦後、貿易商社、大南公司――社長以下、その昔はベトナム独立運動を支援した一面も持つ――勤務、会社経営などを経て、現在は煙草店を営んでいらっしゃる。

その方が話の流れから、不意にこう仰った。

「二期生のあの人ね、この前亡くなったそうですよ」

その二期生の方に私は二度、やはりご自宅にうかがって話を聞かせてもらったのだった。

奥様に先立たれて、お一人で暮らしていた方だった。ご自宅にある大川周明ゆかりのものをいろいろと見せてもらい、当時の写真も撮影させて頂いた。

私は歴史を目で見て、話に聞くことができた。

歴史を体験した人が、亡くなると、それだけ歴史の肌触りが消えていくのだろうと思う。

人が亡くなっても、いや、「史料がある」という考え方をすべきなのだろう。

しかし、話を聞き、そこから史料と呼ばれるものにある何かへと向かってみたい私は、幼稚なせいもあるのだが、なかなか「史料がある」とは思えない。
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by tamaikoakihiro | 2010-04-27 23:48 | 東亜経済調査局附属研究所 | Comments(0)